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シネマレビュー その29 『エンド・オブ・キングダム』

category :  2016.6.2 

『エンド・オブ・ホワイトハウス』の続編。poster2

英国首相が謎の死を遂げ、各国首脳が葬儀のため集うこととなったロンドン。シークレットサービスのマイク・バニング(ジェラルド・バトラー)も米国大統領ベンジャミン(アーロン・エッカート)護衛のため同行することとなる。そんな折、同時多発テロが勃発。マイクは再び戦火の渦に巻き込まれる・・・

 

いいところが減っちゃった・・・

 

前作『エンド・オブ・ホワイトハウス』(2013年)は非常にお気に入りのアクション映画でした(^^)

 

同年公開の人気シリーズ『ダイ・ハード ラストデイ』が見るも無残な大駄作に堕ちていたのを横目に、閉鎖空間での息詰まる攻防戦、練られたシナリオ、男同士の熱い友情といった具合に、本家ダイ・ハードよりも圧倒的にダイ・ハードらしい(笑)、サプライズな秀作だったんですね。

 

そんな作品の続編と聞けば、否が応にも期待値は高まるわけですが・・・

 

う~ん。

なんかフツーのアクション映画になっちゃいましたね(^^;

 

思うに前作の魅力は、一見、荒唐無稽でありながら、観る側にそう感じさせないだけの細かなディテールが行き届いていた点にあったと思うんです。

 

たとえば“テロリストがホワイトハウスを占領する”なんて普通に考えればありえない話ですが、そこに「軍が到着するまでの15分以内に制圧を完了した」という台詞を一つ挟むことで、リアリティがぐっと増してくるわけなんですね。

 

ところが、本作にはそういった配慮がまったくないんですよ。

 

テロリストはどこからともなくワラワラと湧いてくるし、彼らに狙われる各国首脳陣のマヌケぶりには苦笑するしかありません(とくに日本の総理大臣の情けなさときたら・・・)

 

そのため前作にあったテロリストの強敵感も薄れ、全体を通して流れる緊張感は大幅に後退してしまっています。

 

また、本シリーズの主人公・マイクは魅力ある人物なのは否定しませんが、それこそダイ・ハードにおけるジョン・マクレーンのように、物語全体を引っ張ることが出来るほどのキャラクター性を持ち合わせているとも言い難いんですよね。

 

それだけに、本作のシナリオの弱さは非常に大きな痛手となっているように感じました。

 

良かった点もあります。

 

観る側に痛みをも感じさせる戦闘は前作からうまく継承されていましたし、終盤の突入作戦におけるワンカット・継ぎ目なしの編集はそういったリアリティをさらに増幅させる、見事な完成度だったと思います。

 

とはいえ前作のファンである自分からすると、やはり印象の薄さは否めません。

 

“2作目のジンクス”といった言葉がありますが、まさにそれが当てはまる典型的な続編だったと感じました。

 

札幌市内で『エンド・オブ・キングダム』を上映している映画館は「ユナイテッドシネマ札幌(サッポロファクトリー内)」と「札幌シネマフロンティア(ステラプレイス内)」です。

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