☆シネマレビュー その1 『コードネーム U.N.C.L.E.(アンクル)』
60年代から70年代にかけて人気を博したテレビシリーズのリメイク。
時は東西冷戦真っ只中の1960年代前半。CIAエージェントのナポレオン・ソロ(ヘンリー・カヴィル)とKGBエージェントのイリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)は謎の国際犯罪組織による核兵器の大量生産計画を阻止すべく奔走する・・・
オサレ(笑)なスパイ映画
間もなく日本でも公開の『007 スペクター』を筆頭に、真夏の大ヒットが記憶に新しい『ミッション:インポッシブル ローグネイション』、古典的スパイ映画の傑作パロディ『キングスマン』など、今年はスパイ映画大豊作の年。そんな中公開された本作ですが、これがまぁ、とにかく
「オシャレ」
の一言に尽きるんですね~。
スタイリッシュな美男美女が、スタイリッシュなファッションに身を包み、スタイリッシュに危機を乗り越えてゆく―
そして・・・
う~ん・・・
そんだけだったりして(^^;
まず言えることはこの映画、
スパイ映画にありがちなドキドキやハラハラは一切ないんですよ。
高所から飛び降りようが、銃撃を受けようが、乗っかってるボートが爆発しようが(笑)、表情一つ変えずに難なくピンチを切り抜けていくその姿に、シリアスな緊張感など全くないんですね。
世界でも指折りの美男美女による、世界を股にかけたドンチャン騒ぎ(笑)
しかし、つまらないかというと決してそうではないのが実に悩ましいところで。
監督は『シャーロック・ホームズ』(2010)で全く新しいホームズ像を提示して見せたガイ・リッチー。
これまたスタイリッシュな画づくりに定評のある監督の一風変わった演出の切り口は、悔しいけれどやっぱりカッコいい。物語のシンプルさも相まって、良い意味で万人に薦められるアクション映画に仕上がっていたと思います。
ただ、そんな監督のドヤ顔に乗り切れない三十男には少々苦しい2時間だったのもまた事実。
う~む。やはり僕のような独身男が一人で観に行ったのが間違いだったのか(笑)
「オサレ」「シャレオツ」「オシャンティー」
主演二人のあまりのイケメンぶりに、皮肉の一つでも言いたくなった月曜の夜だったのでありました・・・(^_^;)
札幌市で『コードネーム U.N.C.L.E.(アンクル)』映画を上映している映画館は「ユナイテッド・シネマ札幌(サッポロファクトリー内)」と「札幌シネマフロンティア(ステラプレイス内)」です。(2015年12月5日時点)
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