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シネマレビュー その12 『さらば あぶない刑事』

category :  2016.2.2 

『あぶない刑事』シリーズ10年振りの新作にして完結編。saraba

長きにわたりヨコハマの街を守り続けてきたタカ(舘ひろし)とユージ(柴田恭兵)。そんな彼らの前に、世界各国で勢力を拡大する中南米マフィア組織が立ちはだかる。定年退職まであと5日、刑事人生最後にしての最大の戦いが始まった!

 

郷愁

 

ぼくにとっての刑事ドラマといえば、やっぱり中学生時代に流行った『踊る大捜査線』でありまして・・・

当時としては斬新だったあのリアリティこそが、ぼくにとっては“普通の刑事ドラマ”といった感覚だったんですよね。

 

そんな踊る世代のぼくが初めて『あぶ刑事』のムチャクチャぶりに触れたときの衝撃は今でも忘れられません(笑)リアリティのリの字も感じられない捜査、もとい銃撃戦。ひたすらダンディでセクシーを貫くタカとユージ。そして回を追うごとにどんどんキャラが崩壊していった浅野温子(笑)

 

しかし、そんなムチャクチャさがとにかく面白かった!

 

舘ひろし氏が雑誌のインタビューでも語られている通り、『あぶ刑事』って基本ファンタジーの世界なんですよね。そんな世界で、嘘の無い生身でのアクションやカーチェイスが繰り広げられる。そこに一種独特の面白さが生まれていたと思うんです。

 

だから、完結編となる本作での “定年退職” という現実的なキーワードに妙な引っかかりを覚えていたのも事実なわけでして(^^;

 

しかし、本シリーズは過去に何度も「完結」と銘打っては復活を繰り返してきた前科がありますので(笑)今回こそは本気ということなのでしょう。長年のファンであれば感涙もののオマージュやサービスがこれまで以上にふんだんに盛り込まれており、そういった意味では満点に近い出来と言えると思います。

 

スターウォーズも然り、こういったシリーズものは通常の映画の見方とは切り離して観る必要が出てくるわけでして。

 

浅野温子の痛いコスプレも、何の意味があってかわからないスローモーションも、どう見たって無理のある舘ひろしと菜々緒の関係も、全ては“作品愛”があるからこそ許容されるべきもので、そこにツッコミを挟むのは無粋と言うものなのです。

 

だから、そこが理解できない人には単なる時代遅れの珍作に映ってしまうかもしれませんし、仮にそうなっても何一つ間違ったことではないと思います。

 

それでも、30年。

タカ・ユージと共に歩み続けたシリーズファンへの最後のプレゼントとして、申し分ない “さらば” を見せてくれた本作。ぼくは全面的に支持したいと思います!

 

***

 

余談ですが、菜々緒がフツーにヒロインしていたことに驚いたのってぼくだけですかね?(笑)

いつかは裏切るんじゃないか、本性現すんじゃないかってずっと身構えていただけに、そこがある意味最大のサプライズでした(^^;

 

札幌市内で『さらば あぶない刑事』を上映している映画館は「ユナイテッド・シネマ札幌(サッポロファクトリー内)」と「札幌シネマフロンティア(ステラプレイス内)」です。

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